アンダーピニングシステムは、地下掘削工事等で生じるさまざまな地盤・基礎の変動が、ビルや橋脚などの周辺の既設構造物に対して及ぼす影響を最小に抑えるためのシステムです。
既設構造物はプレロードによってあらかじめ基礎の部分において受替えをおこない、全重量をジャッキにて支えます。その後、工事が進むによって生じる微小な変動を、センサーによってリアルタイムに検出し、ジャッキの調整によってジャッキ上の既設構造物に影響を与えないように修正します。
●従来のシステム
集中管理室PC + ポンプ室に大きな電動ポンプユニット + 各ジャッキまでの膨大な油圧ホース
●本システム
集中管理室PC + アンダーピニングモジュールポンプ + 通信ケーブル(3芯)
本システムでは、仮受けを行う油圧ジャッキの近傍に、遠隔制御可能な小型の油圧ユニットを搭載したモジュールポンプを各所に設置することによって、最小限の長さの油圧ホースでジャッキと接続します。 各モジュールポンプと集中管理PCとは、通信ケーブルにて接続し計測制御LANによって、ジャッキの遠隔操作・センサー情報の収集を行います。
これにより、以下のメリットが発生します。
設置に関するメリット
運転制御上のメリット
秋葉原駅付近補助323号交差部改築工事(H18.8)
東京メトロ東西線妙典駅原木中山駅間28K440m付近交差部外環建設土木工事(H21.9)