桁送出し工事において、支点反力は送出しが進むに伴い常に変動し、外乱やベントの沈下などから桁全体のバランスが変動する事が考えられます。反力の変化により荷重の不均等が発生すると、橋桁や設備に対し過度のストレスが掛かる為、安全上、常時監視・修正を行うことが必要となります。
本システムは各支点に設置されたジャッキ反力 をパソコン画面に表示することで、瞬時に送出し反力状況を確認することができます。
荷重が設計反力に対して大きい支点は黄色グラフ、さらに大きくなると赤グラフにて表示するので、瞬時に反力の異常支点を発見できます。
・設計反力を緑ラインで表示
・管理反力を黄ラインで表示
・警報反力を赤ラインで表示
自動制御機能を使用時は、反力が黄ラインを超えると自動にジャッキのストロークを調整します。
送出し量を、レーザー式距離計で計測し、画面に表示します。計測には精度が±5mmと高精度なセンサーを使用しています。
また、エクセル形式で送出しステップごとに入力された設計反力を、計測した送出し量を元に自動に読み込み反力グラフに反映させます。エクセルにて入力されていないステップ間の設計反力は、送出し量から比例計算されるので現実に近い設計反力にて管理することができます。
各支点に「作業中」「準備完了」を選択できるスイッチボックスを設置できます。この表示は、各支点のジャッキ反力の下に表示され、瞬時に全体の作業状況が把握できます。また、停止ボタンにて推進ジャッキを停止させることができます。
・「作業中」「準備完了」切替
・緊急停止ボタン
システムの心臓部には、安価なパソコンにて妥協せずに、最強のパソコン「タフブック」を使用します。
画面のタップでも操作でき、直観的な操作を行うことができます。